10月20日、護身空手木村塾 中野本部道場にて第64回武術交流稽古会が開催されました。
この交流会では三名の講師が順番に1時間のミニセミナーを担当します。今回は私、久世がその一人として登壇しました。
まずは、私による推手のセミナーです。二番手以降は緊張すると感じたので最初に担当させていただきました
詳細は割愛ですが、推手の面白さや不思議さを1時間にぎゅっと詰め込んだ内容にできたかと思います。太極拳流のぶつからない力の練習に皆さん楽しんで取り組んで頂けました。スペシャルなゲストもいらっしゃったので、最初5分ほどは緊張しましたが、始まってしまうといつも通り進めることができました👍
楽しいと1時間はあっという間ですね。
次はシステマ吉祥寺支部の西部先生によるセミナーです。
システマは以前から太極拳・推手との共通性が感じられ、ずっと気になっていた武術です。DVDもコロナ前に出たものはほとんど見たのではないかと思います。
システマと言うと思い浮かぶのはスコット・メレディス先生です。書籍やDVDも出版されているので、日本ではどちらかと言うと太極拳の先生と認知されているのではないかと思いますが、システマのインストラクターでもありました。推手の練習に何度か招待いただきましたが、その際に少しだけシステマの練習方法を教えていただいたことがありました。その頃から「推手練習と親和性が高い」なと感じていました。
今回の練習のテーマは以下の二点でした。
①呼吸を通してぶつからずに動く
②テンションを感じつつ自然体で動く
①は太極拳の呼吸の使い方とかなり近しい内容に感じました。また練習方法がとても分かりやすく、すんなりと行うことができた気がします。普段推手練習で呼吸を通すことで相手を浮かせる練習をしますが、そのバリエーションとして活かせそうです。
②のテンションを捉える練習方法はとても参考になりました。普段相手の力みを接点で感じていますが、これまで私は接点に頼りすぎていたようです。触れずに全体的に捉えて扱う練習を行いましたが、推手のレベルが飛躍的に向上する可能性を確信しました。
最後に登場したのは護身空手木村塾の木村先生です。
拍子(後の先、対の先、先の先)の取り方の練習を行いました。
拍子を取る練習を意識的にしたことがありませんでしたので、これは非常に良い経験になりました。普段自由推手の中で暗黙的に拍子を考えていますが、今回のように意識的に練習することで、初心の方にも練習しやすいと感じました。アレンジして使わせていただきたいと思います🙇♂️。
今回の武術交流稽古会は「ぶつからない」という共通のコンセプトでつながっていたように感じ、参加者のそれぞれの流儀に応用が効く練習であったのではないかと感じます。誰よりも私が一番勉強させていただいた気もします。。。
主催いただいた木村先生、ご一緒させていただいたシステマの西部先生、そして参加いただいた皆様にあらためて感謝いたします。
ありがとうございました。