太極拳・内家拳の効果

当教室では「強く、健康に、美しく（かっこよく）！」をテーマにしていますが、太極拳・内家拳の練習によって、あなたの身体に期待できる効果は下記のようなものがあります。

　・免疫力の向上

　・アンチエイジング
　・養生/健身

　・美肌

　・ダイエット
　・肩こり・腰痛・冷え症の改善

　・姿勢の改善

　・ストレス解消/鬱の予防
　・脳細胞の活性化
　・基礎体力の強化
　・転倒予防

　・骨密度の上昇

　・運動能力の向上

　・体幹の強化

　・武術/護身術の習得

理由はおおよそ下記のようなものと考えています。

免疫力の向上

血液中のリンパ球の働きは副交感神経に支配されています。上記の通り、太極拳により、副交感神経が活性化することで、リンパ球が増え、免疫力を高めることが出来ます。

副交感神経が優位になりすぎることで、リンパ球が増えすぎ逆に免疫力が低下する現象が起こりますが、太極拳の全身を張った姿勢と動作により、自律神経の適度なバランスが保たれます。

アンチエイジング・養生/健身・美肌・冷え性の改善

太極拳の特徴である、「リラックス」、「姿勢」、「深い呼吸」、「ゆっくりしたリズム運動」により、副交感神経が活性化します。それにより内蔵の活発化、血管の拡張が促され、さらに「全身を連動して動作すること」、「全身に意識を張り巡らすこと」、「足のポンプ効果」、「体幹の大きな動きによる内臓のマッサージ効果」により、血液・リンパ液等の体液の流れを正常化・新陳代謝を促進します。

また、近年の研究では、下半身の筋肉が活性化すると、マイオカインと呼ばれる各種若返り物質（筋肉ホルモン）が分泌されることがわかっています。太極拳は腰を落とした姿勢でゆっくりと動作することで、下半身の筋力を強化し、活性化させます。マイオカインの主な効果は次の通り。①骨力の強化、②ガンの抑制、③認知症の予防、④糖尿病の改善、⑤動脈硬化の防止、⑥血圧の安定、⑦脂肪肝の防止、⑧成長ホルモンへの刺激、⑨肌が若返り。

これらにより健身、養生、美容、冷え性の改善、アンチエイジング効果が得られます。

太極拳の練習後、血圧が高い方は低く、低い方は高くなることが、科学的に証明されています。

重要なことは、自分の力で、自分の身体の中から改善するということです。

ダイエット・体幹の強化

「ゆっくりとした有酸素運動であること」、「下半身・体幹の大きな筋肉を使って動作を行うこと」、「全身を協調して動作すること」により、全身の筋肉、特に下半身・体幹の筋肉が鍛えられ、また有酸素運動であるため、脂肪の燃焼が促進されます。

脂肪の燃焼については、よくどの筋肉が大きく燃焼効率が高いから痩せやすいなどという話を聞きます。内家拳では「動作する時は、動かないところはない」と言い、全身全ての筋肉を協調させ動作するため、カロリー消費が大きいと考えられます。

ストレスの解消・鬱の予防

「ゆっくりとしたリズム運動」はセロトニンの分泌を促進し、副交感神経を活性化させます。副交感神経が優位になることにより「頭がクリアになり、元気がみなぎり、心は安定し、ストレスや痛みに強く、姿勢も表情も引き締まる※」といった効果が現れます。これはストレスの抑制、うつの予防・改善につながります。

「ゆっくりとしたリズム運動」の代表として呼吸・歩行などが挙げられます。太極拳は呼吸に加え重心が左右に波のように行き来するリズムがあり、相乗効果が期待できます。

「ゆっくりとしたリズム運動」を最低5分間行えば、脳の中でセロトニン神経が活性化し、セロトニンの放出量が増えることがわかっています。大切なことは、練習を長時間行うことではなく、長期間続けて行うことです。

※出典「なぜ、「これ」は健康にいいのか？」小林弘幸

脳細胞の活性化

内家拳は「意識を全身に張り巡らす」「動作時も意識を先行させる」ことを重視します。「意の向いた場所に気が流れ、気が流れる場所に血が巡り、それが力となる」といいます。

最近の研究で、太極拳を行うと脳細胞が活性化され、頭が良くなることが科学的に証明されたようです。

転倒の防止

厚生労働省の調べによると、転倒による死亡事故件数は交通事故の2倍とのことです。転倒をきっかけで寝たきりとなってしまうケースも多く、高齢者にとっては転倒予防は非常に重要な課題です。

太極拳は重心を身体のバランスを感じて重心を安定させつつ、ゆっくりと動作することで、じわじわと下半身の筋力とバランス感覚を強化します。太極拳の転倒防止効果は世界中で注目を集めているようです。

運動能力の向上

「ゆっくり動作を行うこと」、「主に体幹を使って動作を行うこと」、「全身を協調して動作すること」はまた、自分の身体をより深く理解し、正しい動作を身につけるのに有効です。自分の身体をより深く理解することで、他のスポーツやダンスなど、身体を使う運動の上達が見込めます。

ここで重要なことは、一部の筋肉を鍛えるのではなく、自重によって全身の筋肉をバランスよく鍛えるということです。また、これにより自分の身体に負荷の無い、自然な動きが身につきます。

近年、体幹トレーニングが流行ってますが、内家拳はこれらコアトレーニングの元祖と言って過言ではないでしょう。内家拳は全身運動のなかで、体幹・インナーマッスルをバランスよく、柔軟性と筋力を鍛えていきます。

武術・護身術の習得

太極拳を含め、内家拳は本来、身を守るための武術です。正しい姿勢・正しい形を作るには、レベルが上がるほど武術として技を学ぶことが重要だと考えます。

例えば、押されない引かれない体勢を取るには、太極拳・内家拳で求められている「リラックス」「頭を天から吊り降ろす」「背中を緩める」「股関節を緩める」「肩を緩めて肘を落とす」、「四方八方に膨らむ」といった姿勢が必要となります。

当会では太極拳の原理に則って、護身をテーマに用法を説明しております。

力と力でぶつからないよう、相手より弱い力で相手を制することを意識して練習します。正しい姿勢ができると、何気ない動作で相手を崩したり、投げたりすることが出来るようになります。

太極拳・内家拳の効果に関するニュース・記事を「内家拳の効果に関する記事」ページにまとめています。こちらもご参照ください。

実際の会員の皆様の感想を「会員の声」ページに掲載していますのでこちらもご参照ください。

太極拳・内家拳の効果のご紹介は以上の通りとなります。

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